靴は長く履いているとボロボロになってきます。
物なので当たり前ですね。
ボロボロ靴になると汚く見えて清潔感や印象を大きくダウンさせてしまいます。
そうなると
「じゃあそんなボロボロ靴なんざさっさと捨てて新しい靴を買おう!」
ってなるわけですが、
まあちょっと待て。
ボロボロだからって捨てるのはまだ早すぎじゃあねえか?
そう、そんなボロボロ靴でもまだ手入れすれば復活するかもしれないんです。
例えばこんな靴。
農作業靴として使っていたワークブーツです。(ちなみに古いパラブーツ)
劣化や色落ちやダメージ、変色によってくたびれた印象を強烈に放っています。
人生に絶望したガリガリハゲのおっさんか!ってくらいくたびれています。
靴紐を外してみると余計によくわかる汚さというかくたびれ具合です。
ほんとボロボロです。
英語で言うと「The boroboro.」
見るからに臭そう。。
実際は臭くないんですけどね。
僕が昔勤めていた靴屋では、とある時期にお客さんがいらなくなった靴を下取りするキャンペーンをしていました。
靴1足につきクーポン券1枚と交換し、引き取った靴は恵まれない国に送りつけるといういわゆる慈善活動という名の偽善企業アピールってやつです。
で、たいていのお客さんはこのワークブーツくらい汚れた古くなったボロボロ靴を持ってきます。
言い換えると、ボロボロ靴を捨てにくるわけです。
この程度しかボロボロになっていないのに、復活する可能性があるのに「下取りしてくれ」と価値ある靴を捨てにくるのです。
クーポン券のためだけに。
たまに高価な値段のビジネスシューズやブーツも持ってくるので
「もったいねえ~!」
って思ってました。
どうせ割引き率の低いしょぼいドケチクーポン券にしかならねえのにな。
この程度のボロボロ具合ならきれいに手入れすれば復活してまだまだ全然普通に履けるじゃん!
ってなるわけです。
お客さんらもそれを知らぬのか、めんどくさいのかはわかりませんが、いくらなんでも捨てるのが早すぎます。
きっちりと汚れを落として靴クリームなどで補色・栄養補給などして手入れすれば
さっきのくたびれハゲおやじワークブーツもここまできれいに復活します。
靴が喜んでいるように感じませんか?
そして聞こえませんか?
靴の喜ぶ声が・・・
聞こえませんよね。
僕も聞こえません。
手入れがうまい人はこれよりもっと綺麗にできるらしいですが、、
ちなみにスニーカーなど布が使われている靴は部位にもよりますがさすがに手入れするのは困難です。
スニーカー用のソープなどを使えばごっそり汚れは落とせますけどね。
でも革靴や革のブーツなんかはかなり簡単にきれいに補色したりリペアしたり磨いたりして復活させることができるんです。
もし、今後いい靴を買うならボロボロになってもすぐ手入れできるようにシューケアグッズを揃えておくといいと思います。
せっかく有名なブランドの靴を買っても「ボロボロになったらすぐ捨てる」のではもったいなさ過ぎるし靴がかわいそうです。
いい靴を持ってるならぜひとも長いお付き合いを。
シューズケア用品はいろんなメーカーがあってピンキリですが、あまり詳しくない初心者の方は「コロンブス」というメーカーがおすすめです。
色のクリーム(ワックスではない)、クリームを塗るブラシ、クリームをなじませるブラシ、乾拭きする布があればとりあえずオッケーです。